DIARY
2009/12/27 02:07
[佐藤 元彦]
生かしていただいてるということ。
2009年は、個人的にも身近な大切な人を失うというこれまでにない経験をし、
否応なく、生と死ということについて日常で考えさせられ、考えた年になった。
そして、世の中にとっても大切な人、かけがえのない才能たちが
いつになく逝った年となってしまった。
人の命がこの世から消えてしまうというのは、とてつもなくつらく悲しいことであるのは違いない。
でもこのつらい経験があるからこそ残された僕らが気付くことのできる真理。
それは、生きていること自体がどんなにかありがたいことかということ。
普段なにげなく感じている当たり前の日常自体がどんなにか幸せなことかということ。
皮肉ではあるかもしれないけど、そうした気付きを与えてくれ、僕らを強くしてくれる特効薬が生と死への直面なのだと思う。
人間は弱い動物。平穏無事な時に流れ流されると、すぐにすべての物事を当たり前とし、あぐらをかいてしまう動物。
本当は当たり前のものなんてなにひとつない。明日何が起こるかわからない。
今日という日を生きている親兄弟、妻、夫、子供、恋人、友人、先輩、後輩、
学校、仕事、好きな音楽、映画、スポーツ、食事、
そして自分...すべての存在が奇跡。
残された僕らはそれを忘れず感謝して、毎日を精一杯悩んで楽しんで生き抜くことが使命。
だから、誤解を恐れず言うと、人の死は、悲しみだけではない大切ななにかを気付かせてくれ、僕らに尊い学びを授けてくれます。
今年は、皆に愛された才能ある著名人が何人も亡くなった。
だから、みんなが死についてそれぞれなりに考えたと思う。
彼らの死は、これからを生きる僕らにとって悲しみ以上の学びを置いていってくれたと思う。
2009年は僕にとっても一生忘れようのない学びの年でした。
最後に志村君のご冥福を心よりお祈り致します。
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